産婦人科
診療科のご案内
当院の産婦人科は、常勤医4名と徳島大学の医師で診療を行っています。当院では年間300件以上の分娩を取り扱っており、地域や県南部の方々だけでなく、県外・県内からの里帰り出産も取り扱っています。また、硬膜外麻酔による無痛分娩(無痛分娩には条件もございますので、希望される方は早めに担当医にご相談ください)、産婦さんとご家族を主体とする妊産褥婦をサポートする院内助産「まんまる」を開設しております。
妊婦検診では、医師による診察だけでなく、助産師が主体として健診を行う助産師外来を受診していただくことができます。
- 分娩(前年度件数:341件)(帝王切開・無痛分娩含めています)
- 無痛分娩(前年度件数:87件)
- 帝王切開(前年度件数:45件)
- 院内助産(妊娠期から、身体づくりをよりサポートします)
- 総合病院の強み
(内科や脳外科、整形外科などの専門の医師とすぐに連携がとれます) - アドバンス助産師をはじめとする助産師が妊娠から産後までサポートしています
- 性教育出前講座『いのちの保健室』
(地域の小学校~中学校に生命についての授業に行っています)
立会い出産
希望があればお子様の立会いも可能です
(詳しくは外来にお問い合わせ下さい。)
院内助産
まんまる(院内助産)とは妊娠中から産後まで、受持ち助産師チームが継続して関わり妊娠生活・出産・育児のサポートを行います。院内で行う助産院の様なイメージですので、医療介入が必要な時はすぐに連携がとれます。
≪対象者≫
・本人と家族に同意がある
・妊娠経過が正常で主治医からの許可がある
・単胎、頭囲で経腟分娩ができる
・初産婦は、20歳~35歳未満
・経産婦は20歳~40歳未満
・身長150㎝以上、非妊時のBMIが25未満
・妊娠中の体重増加が適切
・禁酒、禁煙ができる
・感染症がない
・合併症がない
・妊娠後期HBが9.0以上
・分娩開始が37週以降、41週未満
・児の発育、羊水量が正常で、骨盤位でない
・宗教上問題なし
≪流れ≫
・24週頃までに希望があることを外来診察時にお伝えください。
・基本的には助産師による妊婦健診で、適宜医師の診察も受けていただきます。
(26週・30週・36週・40週以降)
・正常な経過では助産師が分娩介助します。
・産婦さんの気持ちに寄り添いながら自然でアットホームな出産になるようにケアします。
・産後も受け持ち助産師が中心となり、乳房ケアや育児相談を行います。
無痛分娩
無痛分娩は、背中から麻酔をいれることで、陣痛やお産の痛みを和らげ、お産を行います。普通の分娩と同じで、産婦さん自身の妊娠中からのセルフケアが大切です。主体的に分娩をむかえましょう!!!
- メリットとデメリット
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- メリット
- ・お母さんの意識ははっきりしている。
- ・痛みが和らいだ分娩であり、分娩への恐怖が和らぐ。
- ・無駄な力が入らず、体力の消耗が少ない。
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- デメリット
- ・分娩の進みがゆっくりになりやすい。
- ・産科的な医療介入が必要になりやすい。(吸引分娩など)
- ・以上の影響で赤ちゃんに負担がかかる場合がある。
- ・まれに麻酔合併症あり。
- ・別途費用あり。(+50000円と1日以上増える日数分の入院費・部屋代)
- 無痛分娩の対象者
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初産婦さんは、妊娠前の体重から、妊娠36週までの体重増加が下記の方が対象です。
・BMI:25未満の方は 13kg未満
・BMI:28未満の方は 10㎏未満
[BMI:体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]
*実施時間:平日の昼間の時間帯のみです。
*無痛分娩の効果は個人差があります。
*希望される方は主治医にご相談ください。 - 無痛分娩の流れ
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・希望される方は、主治医の診察時に希望されることを伝えて下さい。
・36週の妊婦健診日に体重測定を行い、非妊娠時からの増加をみます。
(初産婦さんは、妊娠前の体重から、妊娠36週までの体重増加がBMI:25未満の方は13kg未満、BMI:28未満の方は10㎏未満)
・37週以降の外来の診察所見により分娩日時を決定します。
・分娩予定前日午後に産婦人科病棟に入院します。
・当日朝から欠食・子宮頸管拡張や子宮収縮剤を使用し、痛みが強くなってきたら硬膜外麻酔をいれます。
・赤ちゃんが元気かどうか確認する機械(NST)を装着するようになります。
・麻酔導入後は歩行できなくなるので、分娩台で臥床して過ごして頂きます。
・本を読んだり、家族と話をして過ごしたりリラックスした状態でお過ごしください。
・痛みをコントロールしながら、適宜導尿をさせて頂きます。
・分娩後6時間までは歩行できません。(その都度スタッフが説明します)
*上記は、一般的な場合であり分娩経過の予想により、個々に合わせた内容になります。(例えば、子宮頸管拡張を前日から行う等)
助産師外来
・26週頃・34週頃
医師の指示があった方に対して助産師がゆっくりとエコーを見ながら話をします。
【内容】
尿検査・血圧測定・体重測定・子宮底測定
超音波検査、週数に合った保健指導
4D超音波
実際にお腹の中の赤ちゃんがどんな風に過ごしているか見えます。
助産師の保健指導(妊娠中~産後)
妊娠中、病棟と外来の助産師が連携して保健指導を行います。(病院で独自に作成した冊子でお話をしています。)産後の電話相談や母乳外来も実施しています。
マタニティ教室
分娩編・無痛分娩編・産後育児編があります。妊娠中や分娩、産後のことをお伝えします。(当院で出産予定の方を対象としています)
マタニティ・ヨーガ
マタニティ・ヨーガで自分の心と体を整えて赤ちゃんを迎えやすくしましょう。体の動かしている部分を意識しながら、ゆっくりと動きます。その動作に合わせて呼吸もゆっくりと行います。安定期に入った妊娠16週以降が対象となります。(当院で出産予定の方を対象としています)
個室・大部屋
全室南向きの明るいお部屋を準備します。
LDR
産前から産後まで明るく広く快適なお部屋でご家族一緒に過ごせます
沐浴指導
当院では赤ちゃんのお肌を守るため、シャワー浴を推進しています。
お祝いご膳
産後に特別なお食事でご出産のお祝いを・・💛
お土産
足形をとってお渡ししています。
現在退院フォトのスポットを作成中です!!
2週間健診
赤ちゃんの体重測定や、退院後の悩みごとの相談ができます。
ベビーマッサージ
ベビーマッサージで母子のスキンシップができて、お互いが癒されています。(当院で出産された方を対象にしています)
外来担当医表
受付時間 | 診察 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | 8:30~11:30 | 産科 | 和泉 佳彦 | 牛越 賢治郎 | 和泉 佳彦 | 山﨑 幹雄 | 炬口 恵理 |
婦人科 | 炬口 恵理 | 山﨑 幹雄 | 炬口 恵理 | 牛越 賢治郎 | 山﨑 幹雄 | ||
午後 | 11:40~15:00 (診療開始 14:00) |
炬口 恵理 | 手術 | 和泉 佳彦 | 山﨑 幹雄 | 手術 |
代表疾患・治療
外来では、妊婦健診をはじめ、月経困難症・過多月経・月経全症候群の月経に伴う治療や、子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・卵巣嚢腫などの良性疾患、子宮・卵巣の悪性腫瘍、更年期症候群、不妊検査・治療、子宮脱・膀胱瘤等の骨盤臓器脱、外陰部掻痒症(がいいんぶそうようしょう)、子宮がん検診などの診療も行っています。
手術数は年間130件で約半数が産科手術、残りの半数は婦人科手術です。地域の高齢化に伴い、婦人科手術では、高齢者の子宮脱手術や悪性腫瘍手術の頻度は増加傾向にあります。
今後とも地域の産婦人科医療に貢献できるように努力して参りますので、気になる症状がありましたら産婦人科外来へご相談ください。
医師紹介
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山崎 幹雄
- 資格
- 専門分野
- 産婦人科
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牛越 賢治郎
- 資格
- 専門分野
- 産婦人科
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炬口 恵理
- 資格
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産婦人科学会専門医・指導医、
日本専門医機構産婦人科専門医、
母体保護法指定医
日本癌治療認定機構がん治療認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構健診マンモグラフィ読影医
日本母体救命システム普及協議会ベーシックコース・インストラクター
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
指導医養成講習修了、 - 専門分野
- 産婦人科全般、無痛分娩
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和泉 佳彦
- 資格
- 産婦人科専門医、母体保護法指定医、新生児蘇生インストラクター
- 専門分野
- 産婦人科全般、周産期、無痛分娩