
10月5日、阿南市で開催された「阿南健康まつり」において、看護協会のブースのとなりで『人生会議始めてみませんか』をテーマに、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の啓発活動を行いました。
当日は、ブースに立ち寄ってくださった多くの方々に、院内で使用しているACP問診票を体験していただきました。
「家族と話し合ったことがある」「考えたことはある」という方から、「これまで意識していなかったが、この機会に考えてみたい」という方まで、さまざまな反応が寄せられました。
「話してみると意外と気持ちが整理できる」「家族にも伝えてみようと思う」などの声も聞かれ、来場者それぞれが自分の思いを見つめ直す機会になったようです。
人生会議(ACP)とは
「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」とは、もしものときに備えて、自分がどのような医療やケアを望むのかをあらかじめ考え、家族や信頼できる人、医療・ケアチームと話し合い、共有しておく取り組みです。
命の危険が迫った状態になると、約70%の方が自ら医療やケアの希望を伝えられなくなるといわれています。
そのような状況でも、自分らしく納得のいく医療やケアを受けるためには、元気なうちに考え、話し合っておくことが大切です。
11月30日は「人生会議の日」
11月30日は「いい看取り(11=いい、30=みとり)」にちなんで、「人生会議の日」と定められています。
この機会に、ご家族や大切な方と「もしものとき」について話し合ってみてはいかがでしょうか。
当院では、今後も地域の皆さまに「自分らしく生き抜くための選択」を考えるきっかけをお届けできるよう、引き続きACPの啓発活動に取り組んでまいります。
イベントなどで当院のブースを見かけた際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
緩和ケア内科 医師 寺嶋
緩和ケア病棟 看護師 中島