感染対策室

感染対策室

概要

 当院では、患者さん、その家族、面会の方々、病院職員、委託業者など病院に関わる全ての人を感染症から守るため院内感染対策チームを構成し日々、感染予防に取り組み活動しています。現在も、新型コロナウイルス感染症の流行が継続していますが、院内の感染対策の実施状況の確認、職員への啓発活動を行い院内感染防止のための取り組みを強化、継続しています。
 当院の感染対策室は、病院長直轄の部門としてICD(Infection Control Doctor) 2名(専任)、薬剤師2名(専任)、臨床検査技師3名(専任)、感染管理認定看護師:CNIC(Certified Nurse Infection Control )1名(専従)で活動しています。院内感染対策指針・細則・内規に沿って感染管理プログラムを策定し、サーベイランス・感染管理教育・コンサルテーション・感染予防策の指導等を通して感染防止活動が実践・継続・向上されるよう努めています。

委員会・メンバー会

・ICC( Infection Control Committee):院内感染防止対策委員会
 毎月1回開催
・ICT(Infection Control Team):院内感染対策チーム会
 毎月1回開催
 各部署のリンクスタッフが参加(25名)
・ICTコアメンバー会  院内感染対策コアメンバー会
 毎週開催
 メンバー…ICD2名・薬剤部2名
 臨床検査技師2名・ICN1名
・ASTチーム
( Antimicrobial Stewardship Team):抗菌薬適正使用支援チーム
 メンバーはICTコアメンバーが兼務

活動内容

・感染症サーベイランス
 MRSA、その他の薬剤耐性菌(多剤耐性緑膿菌、ESBL産生菌)クロストリジウム・デフィシル、結核菌、ノロウイルス、インフルエンザ等その他の一般細菌、医療関連感染症の発生状況をICTコアメンバーで情報共有し把握しています。
・ICTラウンド
 手洗いの実施、適切な個人防護具の着用、感染性廃棄物の適切な処理、環境整備などの実施状況等を病棟や外来へ毎週火曜日にICTメンバーがラウンドしています。
・抗菌薬の適正使用、TDMの実施指導
 抗MRSA薬、カルバペネム系薬剤などが適正に使用されているかモニタリングし、場合によっては介入、指導をASTメンバーがおこないます。また、薬剤師が抗菌薬に関する相談対応をおこなっています。
・アウトブレイク時の対応
 感染拡大の状況把握、患者さんの個室収容、治療および予防的治療、感染防止対策の指導、院内への周知などをICD、ICNがおこなっています。
・職員の教育
 全職員対象に院内感染対策研修会を開催します。(年に2回)ICTニュースを定期的に発行します。また、職種別に適宜感染対策研修を開催しています。
・マニュアルの作成・改訂作業
 各部署に1冊感染防止対策マニュアルを配布、また、電子システムですぐに閲覧できるようにしています。感染対策マニュアルは適宜改訂をおこなっています。
・合同カンファレンスの実施
 地域の医療機関と連携し感染対策について年4回の合同カンファレンスを実施しています。
・相互ラウンドの実施
 感染対策向上加算1の医療機関と年1回の相互ラウンドを実施しています。外部からの目で相互評価をおこない、感染対策の改善につなげています。
・相談対応
 感染管理上の問題の解決ができるように院内外の感染対策に関する相談対応をおこなっています。相談窓口は感染対策室のICNが担当しています。
・職業感染予防対策の実施
 針刺し・切創・粘膜曝露対策および事例発生時の対応やウイルス抗体価獲得のため、B型肝炎、流行性ウイルス疾患のワクチン接種の計画・実施に取り組んでいます。