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言語聴覚センター

言語聴覚センター

言語聴覚センターについて


 2005年より阿南共栄病院で言語聴覚士が言語療法を開始し、2020年5月に阿南医療センター開院と同時に当センターが開設されました。
 当センターでは、言語聴覚士が発音・ことばの理解や表出・耳の聞こえ・そしゃくや飲み込みなどに問題を抱える小児および成人患者の評価および個別訓練を耳鼻咽喉科・小児科・脳神経外科・リハビリテーション科の医師の指示のもとで言語療法として行っています。
 



★言語聴覚士とは?
 理学療法士、作業療法士と共にリハビリテーションの専門職です。1997年に制定された言語聴覚士法に基づき国家資格となりました。欧米ではSpeech Language Hearing Therapistと記載され、略してSTと呼ばれます。 理学療法士が身体機能を“ものさし”として人をみる職業、作業療法士がADL(日常生活動作)を“ものさし”として人をみる職業とすれば、言語聴覚士はコミュニケーションを“ものさし”として人をみる職業です。

★対象とする主な疾患
【小児】
 言語発達遅滞(ことばが遅い)、構音障害(発音が悪い)、吃音(どもり)、聴覚障害(きこえが悪い)、
 音声障害(声の異常)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、知的障害、摂食嚥下障害など
【成人】
 失語症、構音障害、高次脳機能障害、聴覚障害、摂食嚥下障害など

★リハビリテーションの実際
【小児】
 現在、3名の言語聴覚士で対応しています。当センター所属の言語聴覚士は、地域の1歳6か月児健診・3歳児健診にも参加しています。
当院では耳鼻咽喉科医師による耳の診察と乳幼児聴力検査、ABR検査・ASSR検査・OAE検査などから、小さなお子さんの聞こえを詳しく調べることができます。 ことばが発達し、正しい発音をおぼえるためには、耳がよく聞こえていなければなりません。ことばが遅れている、発音が悪いなどの訴えで受診するお子さんで中耳炎や難聴がみつかった場合は、中耳炎の治療や補聴器の試聴を併せて行います。
 初診(保護者の方へ)
 完全予約制です。保健センターなどから、またはかかりつけ医からの当院地域連携室を通じた耳鼻咽喉科宛の紹介があれば予約をとることができます。  言語訓練が必要な可能性のあるお子さんの場合は、言語聴覚士による認知(見て理解する能力)・言語(聞いて理解する能力)・聴覚・構音・行動の5領域の初期評価および耳鼻咽喉科医師によるお子さんの耳や口の診察と保護者の方との面談を行います。所要時間は2時間程度です。疲れや眠気でお子さんの機嫌が悪ければ正確な評価が難しくなりますので、受診日の前夜はお子さんに十分な睡眠をとらせ、当日はなるべく元気な状態で受診させて下さい。初診の結果から詳しい発達の検査や言語訓練を行った方が良いかどうかを検討し、必要なお子さんに対して再診を予約します。
 なお、初診の予約がとれるのは1か月以上先になることが多いため、なるべく日程に余裕のある段階での受診をご検討ください。またご家庭の都合などで予約日に受診できなくなった場合は、あとに控えるお子さん達のために早めに当センターまでご連絡ください。
 再診(保護者の方へ)
 完全予約制です。月曜~金曜の午前9時開始から午後3時開始までの予約枠を設けています。継続的な訓練を行う場合は、就学前のお子さんを主な対象としています。訓練頻度は状況に応じて異なりますが、おおよそ1週間に一度から1か月に一度です。再診では、各種検査による評価、お子さんへの言語訓練、家族への指導および支援、環境調整(関係機関との連携を含む)などを行っています。

【成人】
 現在、3名の言語聴覚士で対応しています。うち1名は回復期リハビリテーション病棟の専属です。
 脳梗塞や脳出血で構音障害・失語症・高次脳機能障害・嚥下障害などが生じた入院治療中の方、また嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎を発症し入院治療中の方などを対象に、担当医師の指示のもとでリハビリテーションを実施しています。
 リハビリテーションでは医師や看護師・作業療法士・理学療法士・管理栄養士・公認心理師・社会福祉士らとの多職種連携を図りながら、言語機能や摂食嚥下機能を回復・維持するための訓練や指導を行っています。当院での入院治療が終了し、自宅や高齢者向け施設へ退院、もしくは他の医療機関へ転院する際には、今後も続けるべき食事制限や環境調整などの注意点について本人家族や施設職員の方に情報提供しています。詳しくは当院ホームページのリハビリテーション部門をご覧ください。

★実施している検査
・遊戯聴力検査などの乳幼児聴力検査
・標準純音聴力検査、語音聴力検査、ことばのききとり検査
・構音検査(発音を調べる検査)
・発達および知能検査: 新版K式発達検査、WPPSI-Ⅲ、WISC-Ⅳなど
・認知機能検査: 標準失語症検査(SLTA)、リバーミード行動記憶検査(RBMT)、
 ウェックスラー記憶検査、WAIS-R(成人知能検査)など
・嚥下機能検査(嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査を医師が実施します)

 
★主な施設認定
 新生児聴覚スクリーニング検査後精密検査実施医療機関(日本耳鼻咽喉科学会)
 軽度・中等度難聴児補聴器購入費助成事業指定医療機関(徳島県)
 高次脳機能障害関連協力施設(徳島県)

★主な連携機関
 徳島県南部医療圏の行政機関(保健センターや教育委員会など)
 徳島県立聴覚支援学校
 徳島大学病院耳鼻咽喉科
 宇高耳鼻咽喉科医院(石井町)
 阿南市那賀郡歯科医師会  その他、周辺地域の医療機関や療育施設など


 当センターでは共に働く言語聴覚士を現在募集中です。
 またST養成学校からの実習申し込み、見学なども随時受け付けています。

 文責 言語聴覚センター所長兼耳鼻咽喉科部長 藤本知佐 (令和3年6月更新)